オーストラリア住む前に知っておきたい生活情報!生活用品はこう違う!

オーストラリアの生活情報などを全く知らないで現地で生活してみると、生活用品の使い勝手の悪さにびっくりして、いかに日本の生活が便利なものかを思い知ることになります。

今回はオーストラリアに住んでいて使い勝手の悪い生活用品などをキッチンからレポートしてみます。不便だなあと感じる反面、良いところもあるので「長所、短所」も下記のものについて検証してみました。

  • 袋や箱、調味料、カンの開け方
  • 切れない包丁
  • 電気で調理
  • 大きなオーブン
  • 大きなお皿

どうでも良いようで、生活に密着したこれらは、スムーズにいかないとストレスになるものです。

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袋や箱、調味料、カンの開け方

日本で買ったものはお菓子の袋でも、調味料のびんでも開けやすいように切り口が付いていますよね。こちらでは「なんでこんなに開封するのが難しいの!」というものが本当にたくさん、というかほぼすべてのものが開けにくい!

短所

  • 袋物 ー 切り口が付いてないのでハサミが必要
  • 缶もの ー 最近ではプルリング式のものも多いですが、まだまだカン切りは必需品!
  • ガムや薬 ー 細いセロファンの開け口テープが付いてないので開けるのに非常に苦労する
  • シリアルなどの箱 ー 開け口がないので無理やり箱の上を剥がすしかない。

無理やりはがした跡が汚い箱たち

長所

  • なし

袋のあけ口などは工場で少しの手間で付けられるものだと思うのに、こんなに長い間改善されていないのが不思議です。日本に住んだことのあるオーストラリア人も「日本のものは何でも開けやすくてすごい!」と言ってました。

オーストラリアの切れない包丁

オーストラリアの生活用品で日本人がまず不便さを感じるものの一つに、「包丁の切れ味」があります。オーストラリアのお料理は日本のように細かくものを刻まないのです。だから包丁が切れる必要がないのだろうと思います。ざく切り、ブチ切りといいますか・・・。これは研いでる、研いでないの問題ではなく(シャープナー付きの包丁もありますが)ナイフの形状、タイプも日本のものと違ってトントン切れるようにはなっていない、といった方が正しいと思います。

それにもし切れる日本の包丁など使ったら、多分指を切ってしまう人が続出する危険性もあります。

短所

  • 切れない包丁で料理するのはストレス
  • 料理が綺麗に仕上がらない
  • トマトなど柔らかいものは潰れてしまう

長所

  • 指を切る確率が少ない(笑)

我が家では、刀鍛冶で有名な岐阜県の関市で作られた包丁をもう7,8年間も大事に使っています。オーストラリアのナイフはもう使えません。日本の刀工の技術、すごいです!

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電気で調理

こちらは地下にガスの通っている特定の地域(比較的新しい地域)か、超田舎でガスポンベを使う以外は調理器具は全部電気。特徴は、熱するときもじわじわと熱くなり、火を止めてもしばらくは表面が熱いことです。

電気コイルが強化ガラスの下に入っている最近主流のコンロ

短所

  • 火を消しても表面が熱いのでうっかりさわると火傷をする
  • ガンガン強火ができないので中華料理には向かない
  • 中火、弱火も目に見えないので常に感でお料理
  • 火を止めたからと安心していると余熱で焦げてしまう

長所

  • 火を使わないので火事になる確率が低い
  • 煮物などは余熱で味が染み込む
  • 夕飯までに時間があるとき、そのまま置いておくと料理が冷めにくい。

ガスに慣れている私たち日本人にとってはちょっと使い方にコツがいる、ということですね。

大きなオーブン

オーストラリアのオーブンの中には、壁に埋め込み式になっていて背の高いオーストラリア人が屈まなくて物を入れられるようになっているお家もありますが、大抵はクックトップ(コンロ)の下にあって、キッチンの中では視覚的にも中心になるところにあります。

通常、オーブン兼グリル、風解凍モードも付いています。

短所

  • サイズが大きすぎて、小さなものをちょっと焼きたいときに不向き(我が家では小さなオーブン・トースターを買って使い分けています)
  • 温めるまでに時間と電気代がかかる(200度にするのに10分近くかかる!)

長所

  • 下段でお肉、上段で付け合わせの野菜などというように、幾つかのお料理が一気にできる
  • 手作りパンなどを焼きたいときにいっぱい一度に焼けて重宝

「大は小を兼ねる」と言いますが、お餅を焼いたり、一人分のピザトーストをこの大きなオープンで焼くのはちょっと無駄が多すぎます。

お皿が大きい!

小さくていろんな形のお皿が可愛く並ぶ日本の食卓と違って、こちらのお皿たちは大きくて、種類も少ないです。普段の食事に必要なのは、基本的に、大皿一枚、コップ1つ、ナイフ、フォーク一本ずつ、で済んでしまいます。

テーブルセッティングの例

短所

  • ディナー・プレートはだいたい直径26センチ〜28センチ。大きくて扱いにくい
  • 一枚のお皿だけだと日本人としてはご飯とおかずの味が混じるのに抵抗がある。(家族内で私だけ日本式に幾つかのお皿に分けたりもします。主人や娘たちはみんなおかずもサラダもご飯も一枚のお皿で食べます)

長所

  • 種類が少ないのでお皿洗いが楽
  • 種類が少ないので収納がしやすい

私の母が日本からやってきたとき、「一人暮らしのひとは、この大皿一枚洗えばいいなんて、すごい楽じゃない!?」と笑ってました。

まとめ

こうやってまとめてみると、オーストラリアの生活用品は不便ばかりでなく良いところもあるものですね。

改善策としては

  • オーストラリアの切り口、開け口のない包装については、オーストラリア側の改善をひたすら期待するのみですが、それまではキッチンにはハサミと日本の缶切り(オーストラリアのものは、これまた切れません)を常備する!
  • 長期でオーストラリア生活を計画されている方は是非、日本の質の良い包丁を持ってくることをお忘れなく。その時は手荷物に入れると税関で取られてしまうので、預け入れ荷物の方に!
  • 電気で調理するにはコツがいるので慣れるしかない!
  • 大きなオーブンを使うまでもない時は、小さなオーブントースターは手軽に使えておすすめです!
  • 大皿で食べても、小皿に分けても好みの問題。

海外で暮らすということは、その国の良いところをエンジョイして、悪いところ、不便なところとうまく折りあっていくことだと思います。「郷に入れば郷に従え」と思って、私も若いころはまったくオーストラリア人と同じ生活をしようと、極力日本のものを使わないように頑張った時もありましたが、やっぱり無理をせずに、両方の良いところを取り入れて生活するのがいいと思います。

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