オーストラリアでは街を一歩出てしまうと、郊外に行けば行くほど車が必要になります。アウトバックを突っ走って一目散に目的地を目指すのならバスや電車もありますが、車で移動できるといろんな発見があります。
今回はオーストラリア旅行で車を運転するときに注意点をご紹介します。
- 車線はどっち側?
- 免許は国際免許?それとも日本の免許の書き換え?
- レンタカーを借りるときの注意点は?
- 日本ではあまり見かけないラウンドアバウトって何?
- 日本にはない面白い道路標識。
- 運転中はカンガルーにご注意!
交通ルールも標識もある程度似ていますが、日本と違う思わぬアクシデントに備えて一応しっかり勉強して安全運転を目指しましょう。州を越えて運転する場合は州ごとの交通規則も確認しましょう。
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車線はどっち側?
アメリカや韓国は右車線、イギリスは左車線ですが、さてオーストラリアはどっちでしょう?
答え:オーストラリアは日本と同じ左車線です。
世界的に言えば圧倒的に右車線通行が多く、左車線を使うのはイギリスの植民地だったオーストラリア、ニュージーランド、インド、アフリカの一部などが多いのですが、なぜか日本は左側なのでラッキーです。
興味のある方は世界の車線分布図を見てみてください。
国際免許と現地免許、どっちにする?
短期で行くならまずは日本で国際免許を取得しましょう。国際免許を取得するには日本の免許証、指定の大きさの写真一枚、パスポートなどが必要になります。都道府県ごとの管轄になりますので、申請場所、受付時間、必要書類、申請手数料等は各都道府県警察の運転免許試験場に問い合わせましょう。
国際免許証の有効期限は1年間です。
1年以上滞在予定の方は、日本の免許取得から3年以上たっていれば現地で日本の免許証からオーストラリアの免許証に書き換えることが可能です。この際には在豪日本大使館・総領事館もしくは、オーストラリア政府が認定した翻訳機関(NAATI)による日本の運転免許証の英訳を取得する必要があります。
オーストラリアの免許も州ごとに違います。クイーンズランド州では国際免許で運転できるのは3か月までという話もあります。必ず事前にオーストラリア大使館にお問い合わせを。
レンタカーを借りるときの注意点はこの5つ!
レンタカーを借りるつもりでいるなら、オーストラリアの空港でレンタカー会社のカウンターを探してみましょう。
Hertz、Avis、Thrifty、Budgetなどの大手のレンタカー会社は空港にそれぞれカウンターを持っていますから、すぐには借りないとしても、営業所の場所や値段等を聞いてパンフレットをもらっておくといいです。
- 借りる時には契約前にしっかり説明を受けましょう。
- 車の傷などを係りの人立会いの元でチェックしましょう。これを怠ると他の人がつけた傷もあなたのせいになって、修理代金を請求されるかもしれません。
- 許可を得て証拠の写真を撮っておくのもいいですね。
- タイヤのすり減り具合、ウィンカー、ブレーキランプの作動状況などもチェック。
- それからその営業所から最寄りのガソリンスタンドも場所を確認しましょう。車を返す直前にガソリンを満タンにすれば営業所で高いガソリンを課金されることもありません。
会社によって料金のチャージの仕方も違います。しっかり確認しましょう。
恐怖のラウンドアバウト!でもラウンドアバウトって何?
オーストラリアの道路には日本にはめったに見られないものがあります。それがラウンドアバウト(Roundabout)と呼ばれるものです。
- 3つ以上の道路が交差するところに設けられた環状型交差点
- 真ん中に丸い島があり、車はそこをグルっと回って通行します。
- 4方向に別れたラウンドアバウトでは左折車は一本目の道路を出、直進車は二本目、右折車は三本目の出口で出る、というふうになります。
- このシステムは信号待ちをしないで、スムーズに交通量をさばくことができるという利点があります。
- 右折、左折のウィンカーを出すことをお忘れなく。
- 日本でも2013年ごろから長野県飯田市など設置箇所が増えてきています。
最初は、車がどんどん来るので、どのタイミングでラウンドアバウトに侵入するのかわからず恐怖ですが、要は右側から来る車にのみ注意していればいいわけで、慣れればコツが分かってきます。慣れるまでは手前で一旦停止、またはスピードを落として慎重に。
日本にはない道路標識
オーストラリアを車で旅行してると、日本では絶対見られない標識に出くわします。いまでは、世界的に有名になってしまったコアラやカンガルーの標識をはじめ、ウォンバット、中には鴨の親子が道を横断している標識もあります。
こんな住宅地で
田舎道での注意点はカンガルー!?
夜のアウトバック(街から離れた田舎)を走るときの注意点があります。実はカンガルーが車のヘッドライトに誘われて飛び込んでくることがあるのです!カンガルーは大きいものでは90キロ近いものもあるため車へのダメージは半端ではありません。
4WDや大型の車にはルー・バー(Roo BarーRooはKangarooのこと)と言って、カンガルーをはねても車体を守るためのものがついていますが、はねどころが悪くてフロントガラスを割られたりして死傷者が出ることが少なくありません。十分注意が必要です。
私の友人(女性)は仕事で遅くなり、夜一人で山道を運転していてカンガルーをはね、車が動かなくなってしまいました。外に出るとはねたカンガルーが車の上に横たわっていたそうです。幸い近くに人家の明かりを見つけて助けを求めて事なきを得たらしいですが、暗くなったら車の運転はしない、と心に決めたそうです。
まとめ
いかがでしたか?注意点さえいくつか守れば、日本ではなかなか体験できないドライブ旅行が楽しめると思いませんか?
- 1年未満なら国際免許で、それ以上の滞在なら日本の免許を現地でオーストラリアのものに書き換える(取得して3年以上たっている場合のみ)。ただし国際免許で運転できる期間が短い州もあるので、要注意!
- レンタカーを借りるときは契約内容をよくチェックしてから。
- ラウンドアバウトに差し掛かったら徐行運転で右からくる車に要注意。
- 面白い標識を見つけたら記念撮影しましょう(場所が許せば、ですが…)
- カンガルーに注意!暗くなったら田舎道での運転は控えたほうがよいでしょう。
あと、もう一つ大事な注意点を忘れてました。
広大なオーストラリアのアウトバックでは次の町が200キロ先なんていうこともよくあります。旅行の予定は余裕をもって、夕方は明るいうちに宿泊先を決めましょう。
田舎のガソリン・スタンドには「この先100キロはガソリン・スタンドはありません」などとサインが出ていますが、決して脅しではないことを肝に銘じて、ガソリンが十分に入っていることをチェックしましょう。